昨年、恵まれた製作環境の信州の家を離れ、常夏のペナン島にて新生活を始めました。気候も良く、便利で住みやすいのですが、手工芸が生活に浸透している日本とは異なり「クラフト＝古くさいもの、土産物」と思われているようで、人々の生活からすっかり消えています。気に入ったお茶碗や籠、手織り布や木工品など、人の手の痕跡を感じるものが身近にない、カサカサした毎日を過ごしていると「美しいものを作りたい」という思いが益々増してきます。

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