まつもとクラフトナビ > コラム > 「工芸の五月」がはじまります!
2012年04月26日
いよいよ今週末。4月28日(土)~5月31日(木)までの約1カ月間、松本市を中心に「工芸の五月」が開催されます。
これは、毎年5月を「工芸月間」として、美術館、博物館、ギャラリーなど50の会場で工芸の企画展を開くもの。5月26日(土)・27日(日)の2日間は、あがたの森公園で「クラフトフェアまつもと」も行われます。
クラフトフェアというクライマックス(というわけでもないのですが、まあ、賑わいとしては最大)に向けて、楽しいことが目白押し。ウキウキ、ソワソワ、ワクワクします。
町中のあちこちにポスターが
「工芸の五月」は2007年にスタートして、今年で6回目となります。
もともとは「松本と工芸の深い関わりに着目し、そこに新たなエネルギーを加えよう」と始まった企画。
「工芸」というと少し堅苦しい印象を受けるかもしれませんが、「民芸」でもなく「クラフト」でもないこの言葉が、何か凛とした響きを含んでいるような気がするのは、わたしだけでしょうか。
「工芸の五月」には、松本の町と工芸を結ぼうという思いもあります。例えば、薬草の倉庫に使われていた蔵「池上邸の蔵」。建物と工芸を結び、新たな発見をしていきたいという思いが具現化した一つの場です。
2009年に行われた「池上喫水社」
昨年、一昨年と湧き水でいれた水出しコーヒーを提供する「池上喫水社」が行われた蔵で、今年は「移動あんざい展」(5月25日~27日)が行われます。福島市で「あんざい果樹園」を営む安斎一寿さんと、「utsuwa gallery あんざい」を営む妻の久子さん。家族の食卓から始まった久子さんのギャラリーの「出張展示」には、普段使いのできる器や道具が並びます。
「まつもとクラフトナビ」に参加しているギャラリーや市の施設でも、この期間にはさまざまな企画展やワークショップが行われ、松本の街がクラフトにまつわるあれこれで、ひときわ賑わう季節になります。
何かを目当てにくるもよし、ただふらりと歩くのもよし。
いつもの場所も、いつもは通り過ぎてしまうような場所も、松本の5月はちょっと違うように見えるのかもしれません。
工芸の五月について、詳しくはウェブサイトをご覧ください!
⇒工芸の五月 Matsumoto Crafts Month